株について1から勉強するブログ

理系職サラリーマンの独学経路の記録。先生は本(だいたい図書館)とネット。

雑談:会計編は一区切り

会計編はひとまず区切り

これまで会計編を1〜6まで書いてきたが、ここで一区切りとしたい。これまでの内容がわかれば、企業価値評価を行うにあたって、用語がよくわからない・・という問題はとりあえず無いはずだ。もちろん、企業の状況を分析したり、業界動向を考察したり、ということをするには全然足りない。こういった財務諸表を読む・考察する方法についても、今後記事にまとめたいと思う(まず勉強しなければいけないが)。

ファイナンス編の前に

次はファイナンス編、ファイナンスや投資論と呼ばれる話を書きたい…のだが、図書館から借りていた本の返却期限が来てしまい、いま手元に本が無いので、書けないのだ。代わりに、別の本をちょっと借りてきたので、しばらくはそれらの本から学んだことをアウトプットしようと思う。

株以外の投資選択肢

借りてきた本というのは、投資信託に関する本である。なぜ投資信託か。それは、インデックスファンドとやらに興味を持ったからである。
ファイナンスの本を読んでみると、たいていポートフォリオ理論が書かれている。これは、ざっくりと言うと、株式投資には市場全体に共通するリスクと銘柄固有のリスクとがあって、後者は全銘柄を保有することで最小にできる、という話だ。たとえば、市場全体に共通するリスクはリーマンショックのようなことを指し、銘柄固有のリスクはとある会社が倒産するようなことを指す。これと必ずセットで語られるのが、投資のプロ(資産運用会社)が本気を出しても市場平均に勝てない、という話だ。市場平均とは全銘柄の株価平均のことで、これの価格変動リスクは、銘柄固有のリスクは無く、市場全体に共通するリスクしかない。つまり市場平均は先のポートフォリオ理論で言うところの最適解の指標となるため、プロの運用はポートフォリオ理論の最適解に大抵負けている、ということなのだ。で、この市場平均と連動して動く投資先が「インデックスファンド」なのである。
基本的な話なのでここで書いてしまうが、ファンドとは投資信託のことである*1ファンドにはアクティブとパッシブとがあり、アクティブは市場平均を上回ろうと頑張るもので、パッシブとは市場平均を目指すという言葉通り消極的なものである。どちらも、プロが投資家からお金を集めて運用するため、そのプロへの報酬(信託報酬)を払う必要があるし、ファンドから抜ける際に「いきなりお金を返せと言われても他のメンバーに影響が出るから、ちょっと置いていけ」ということでお金(信託財産留保金)を取られる。つまり自分で全銘柄の株を持つよりも手数料が多く掛かるのだが、そこも含めて、投資信託ってどうなの?ということが気になった。だから、ファイナンス系の本はちょっと休憩して、投資信託の本を借りてきた。
あとは、FXとかも含めて、他の選択肢って実際どうなのかな?と気になっている。本は借りておらず、はてなブログのコミュニティメンバーの方のブログを見ているだけだが、実際こうやっている、という話も書かれていて興味深い。とりあえず用語がまだ全然分からないので、それが分かるようになるくらいにはなりたいなと思う。

ちょっとあきらめムード

投資信託も含めて色んな本を読んでいると、10年ものの国債を買うのがベストアンサーな気がしてきた。ただしローリスク相応のローリターンである。金利の低い今買うのが正しいかというと、正直正しくないだろう。増税前に自分に投資して副業するのが正しい気がする。
逆に、ギャンブルと割り切ってやるのなら、企業価値分析なんてあまり役に立たないと思う。財務諸表は毎日更新されないのだから。いっそFXで良いのではないか。大きいレバレッジも掛けられるし。ただしあくまでギャンブルだ。
ただ、統計的アプローチで何か面白い解が見出だせないものか、とは思う。多分、リスクゼロ、プラスリターン確定という投資方法はないと思われるが、投資方法を工夫すれば、ある程度分布の係数(標準偏差など)の大小は変えられそうな気もする。ありがたいことに株価などの指標はインターネット上に数字がたくさんあるし、それを使えばシミュレーションも簡単にできる。投資に関する知識をひと通り学んだら、その辺の研究にも着手したい。

*1:厳密には投資信託でなくともお金を集めて運用することを指すようだが

会計編6:キャッシュフロー計算書

企業の家計簿

さて、貸借対照表(BS)損益計算書(PL)に引き続き、今回はキャッシュフロー計算書(Cash flow Statement、CS)を説明する。これは以前複式簿記と単式簿記の違いを説明した際に、家計簿と同じだと述べた。そのため、直感的に理解できるのではないかと思う。
例によってドコモの例を引用しようと思う。PLの時と同様に銘柄情報-9437:NTTドコモから資料を拝借する。
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会計編5:損益計算書

BSに引き続き・・

さて、貸借対照表(BS)に引き続き、損益計算書(PL)を見てみよう。前回エヌ・ティ・ティ・ドコモ[9437] - 決算書(財務諸表) | Ullet(ユーレット)から資料を拝借したが、PLがちょっと粗すぎたので、今回は銘柄情報-9437:NTTドコモから資料を拝借する。
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これは逆に細かすぎる気もするが、しかもよく見ると2011年・2012年の売上総利益がゼロになっており不思議なのだが*1、今回は説明のため2010年の数字をピックアップすると、以下のようになる。

売上高 4,284,404 (収益)
売上原価 2,300,283 (費用)
売上総利益 1,984,121 (差額)
販売費・一般管理費 1,149,876 (費用)
営業利益 834,245 (差額)
受取利息・配当金 5,941 (収益)
支払利息・割引料 5,061 (費用)
営業外損益収支 1,912 (差額小計)
経常利益 836,157 (差額)
特別損益収支 0 (費用)
税引前利益 836,157 (差額)
支払税金合計 338,197 (費用)
少数株主損益 2,327 (費用)
持分法投資損益 -852 (費用)
当期純利益 494,781 (差額)
支払配当金 208,799

単位は100万円。では、見ながらPLについて説明していこう。

記入の順番

まずPLは複式簿記形式ではない。というのは、費用と収益を記載する際にこれらがバランスしないためである。費用と収益が同額になるということは、プラスマイナスゼロになるため、利益が出ていないことになる。普通はそのようなことはなく、費用と収益の差額が利益または損失(損益)になる。収益と費用を縦に一列で並べて、随時足し引きしながら損益を計算しているのだ。よって、上が大元の収益(売上高)であり、下に行くほど細かい費用(税金など)が差っ引かれ、最終的に「当期純利益」という会社に残る利益が計算されている。よってまずは上から順に見たい。

*1:スクレイピングして表示していると思われるが、数値が無かったか、あるいは取得アルゴリズムのミスか。

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読書感想5:財務3表一体理解法

いきなり結論

財務諸表の仕組みが簡単にまとまった良書浜松市なら図書館にあります。

決算書がスラスラわかる 財務3表一体理解法 (朝日新書 44)

決算書がスラスラわかる 財務3表一体理解法 (朝日新書 44)

 

 

 

読んだ目的ときっかけ

目的は、財務諸表を読めるようになるため。

きっかけは、証券アナリスト試験対策まとめサイトでの紹介を見かけて。

 

わかったこと

  • 財務3表のつながり
  • 貸借対照表(BS)が左右でバランスするのは損益計算書(PL)とつながっているから
  • キャッシュフロー計算書は家計簿と同じ
  • 財務諸表を作成する際の流れ(財務諸表と企業活動のつながり)

わからないこと・興味

  • 財務諸表の考察例
  • 会計の思想の深いところ

感想文

会計のことが面白いほど分かる本を読んだ後に読むと、とても良い。

まず、財務諸表について上辺だけ学んだ人間が「なぜBSはバランスするのか?」を理解できていないことが多い、という指摘から始まる。「備品を買うとBSの左側(現預金・流動資産)が減るが、右側は減らない。つまりバランスしないのか?」という具体的な問である。私もこれがよく分からなかったため、導入部からグッと心を掴まれた。ちなみにこの例の場合、PL側で販管費が増えて利益が減って、資本(純資産)の部の数字が減る、というのが答え。このように一連の話を自分の言葉で説明できるようになる程度にはしっかり解説してくれている。

次に、会社運営の具体例を使って財務諸表の記述方法を説明している点が良い。調達・投資・回収の主要取引がひと通り網羅されており、財務諸表を根本から読み解く上で必要になる知識が得られる。

最後に、やはり新書という形にまとまっている点が良い。1日もあれば読破できる(((私は内読してしまうので遅い方))のではないかと思う。

一方、文章量が少ないため、懇切丁寧な解説はあまり期待できない。最初の本としては不適切だろう。他の会計入門書で上辺をさらっておいて、この本で具体例に触れながら深く学ぶのが良いと思う。

総括すると、2冊目として 大活躍する本。会計初心者が初級者に上がるステップで役立つだろう。

 

決算書がスラスラわかる 財務3表一体理解法 (朝日新書 44)

決算書がスラスラわかる 財務3表一体理解法 (朝日新書 44)

 

 

会計編4:貸借対照表

ドコモの貸借対照表

さて、そろそろ実際の財務諸表を見てみよう。今回は、以前簡易DCF法で企業価値を算出したNTTドコモを例とする。ドコモのWebサイトで財務諸表を見ることができるが、ドコモのIR情報ページに載っているのは報告書形式であり少々読みにくいため、「 docomo 決算書」でググって出てきたエヌ・ティ・ティ・ドコモ[9437] - 決算書(財務諸表) | Ullet(ユーレット)というページを以下に引用する。
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会計編3で説明した複式簿記形式になっていないが、これは複数期(年度)の情報を列挙するために一行にまとめているだけで、たとえば2012年3月決算のBSを複式簿記形式で書くと、以下のようになる。

借方 貸方
(資産の部)
現預金等 893,582
その他流動資産 1,464,679
有形固定資産 2,536,297
無形固定資産 885,721
投資等 1,167,803
(負債の部)
流動負債 1,154,003
固定負債 731,552

(資本の部)
資本(純資産)合計 5,062,527
総資産 6,948,082 負債資本合計 6,948,082

このように見ると、確かに左右の数字が一致している(バランスしている)ことが分かる。今回は、この表を使ってバランスシートの読み方を整理したい。

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会計編3:複式簿記はバランスする

複式簿記の例

さて、会計編3では、複式簿記をより具体的に説明するため、例を示す。

借方 貸方
現金預金 200 借入金 200
仕入 100 現金預金 100
給与 50 現金預金 50
現金預金 200 売上 200

※会計のことが面白いほどわかる本p97より。
この例について見ていこう。

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株主優待のメリットは?

今日は身近な話題

会計編が続いているが、今日は身近というか興味が沸きやすい話をしたい。つまり、株主優待制度についてである。何を隠そう、株主優待は私が株に興味を持ったきっかけでもある(株主優待で悠々自適の生活を!5万円以下で購入可能な株主優待銘柄93選一挙公開 - サラリーマン休日副業で月10万円以上目指すページを読んだのがきっかけ)。今日は、株主優待のメリットについて、整理してみたい。

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