株について1から勉強するブログ

理系職サラリーマンの独学経路の記録。先生は本(だいたい図書館)とネット。

資産運用方法の比較

資産運用の選択肢

株にかぎらず、お金を増やす方法はいっぱいある。本稿ではそれらの性質について基本的な知識を整理したい。

 

 

投資と融資

まず、投資と融資の違いについて。簡単にいうと、元本が返済されるかどうか、である。投資では元本の返済は無い。例えば株を買ったとしても、その代金はいつまで待っても帰ってくることはない。一方、融資では元本が返済される。典型例はローンで、利子とともに毎月元本を返済しなければいけない。元本が帰ってくるという意味では、銀行預金は融資と似た性質を持つ*1。元本割れが嫌だ、という場合には融資しか選択肢は無い。個人ができる融資としては、銀行預金をするか、国債・公社債を買うか、という選択肢になるが、リスクが低いため、リターンも小さい。

また、投機という言葉があるが、これは投資の一種である。短期的にハイリスク・ハイリターンを狙う投資のことを言う。

 

投資の選択肢

投資にも、色んな選択肢がある。いわゆるギャンブルと言われているものは、上の定義で言えば投資である*2。たとえばパチンコや競馬、宝くじ、これらは典型的なギャンブルだろう。また、保険も投資と言える。掛け捨ても積立ても、元本が帰ってこないので投資である。他には、不動産投資、株式投資、為替取引(FX)などもある。

 

胴元の取り分(テラ銭)

どんな投資にも、手数料が必要になる。

いわゆるギャンブルの場合、その運営元を胴元といい、胴元に支払う手数料をテラ銭という。宝くじは52%、パチンコは約20%、競馬は25%、胴元の儲けとして抜かれてしまう。よって一般的なギャンブルは確率的にはテラ銭の分だけ損するようにできている(競馬なら、1000円掛けた場合の期待値は750円ということ)。

保険も、基本的にはギャンブルと全く同じ性質を持つ。要するに自分が事故に遭うかどうかを賭けているのである。そしてテラ銭として保険会社の利益が抜き取られる為、確率的にはやはり損をするようになっている。

不動産投資の場合、テラ銭というのは無いが、不動産に掛かる税金が多種あり、不動産会社に手数料を払う必要があるため、費用が高くつく。不動産を所有するだけで固定資産税が掛かるため、貸すにせよ売るにせよよほど計画的にやらないと、損をする。

 

株の優位性

では、株についてはどうか。これも、やはり手数料・税金は発生する。証券会社によって違うが、取引手数料が掛かる。証券会社・証券取引所があっての株取引なので、これは仕方ない。また、配当金・売買益に対する税金も掛かる。他の選択肢よりも安いようだが、手数料がかかる点は同じである。

しかし1点、上述した他の選択肢と大きく違う点がある。それは、期待される利回りがプラスという点である。株式投資では企業活動に投資するため、市場全体としては成長がある。各企業は投資家からお金を集めて、商売繁盛させて、事業を拡大していく。局所的に見れば失敗もあるだろうが、市場全体としては、成功の方へ行くハズである(少なくとも企業はそう信じて活動している)。上述した他の選択肢にはこういった効果はないため、期待される利回りは基本的にマイナスになる(不動産投資は分からないが)。

株は、誰かが得をすれば誰かが損をするゼロサム・ゲームだと言われるが、短期的にはそのとおりだが、長期的には市場の成長があるため、ゼロサム・ゲームになるとは限らない。ただし、市場の成長具合については、日本・アメリカ・アジア諸国・その他海外・・・色んな国々で偏りがある。業種によっても違うし、消費者需要のトレンドによっても変わるだろう。あくまで世界規模で長期的に見れば、市場の成長がある前提で考えて良い(らしい)。

この特徴を活かし、かつ株の難点を潰すべく考えられたのがポートフォリオ理論とインデックスファンドのようだが、それについてはまた別エントリで。

 

参考

 以下の2冊の冒頭に、似たような話が書かれている。

なぜか日本人が知らなかった新しい株の本

なぜか日本人が知らなかった新しい株の本

 

 

新しい株式投資論―「合理的へそ曲がり」のすすめ (PHP新書)
 

 

*1:普通、融資とは呼ばないが。単に預金と呼ぶ。

*2:「将来への投資」にはならないが。