株について1から勉強するブログ

理系職サラリーマンの独学経路の記録。先生は本(だいたい図書館)とネット。

株主優待のメリットは?

今日は身近な話題

会計編が続いているが、今日は身近というか興味が沸きやすい話をしたい。つまり、株主優待制度についてである。何を隠そう、株主優待は私が株に興味を持ったきっかけでもある(株主優待で悠々自適の生活を!5万円以下で購入可能な株主優待銘柄93選一挙公開 - サラリーマン休日副業で月10万円以上目指すページを読んだのがきっかけ)。今日は、株主優待のメリットについて、整理してみたい。

なぜ株主優待なのか

株主優待は、企業が株主に報いる方法の一つである。企業が株主に報いる方法は色々あるが、そのうち最も基本的かつ分かりやすいものは、配当金を配ることだろう。では、なぜ配当金を配るのではなく株主優待を行うのか。簡単に言うと、コスパが良いからである。企業は株主優待を行いたい、つまりメリットがあるのだ。

株主優待は広告のようなもの

たとえば、株主優待で悠々自適の生活を!5万円以下で購入可能な株主優待銘柄93選一挙公開 - サラリーマン休日副業で月10万円以上目指すページを読んで、株主優待の内容を眺めて欲しい。自社の割引券・商品券が多いことが分かるだろう。これは、電気屋のポイント制度と同じである。電気屋が直接的な割引をせずにポイントをつけるのは、次回以降も自分のお店で買い物をしてほしいからであり、広告効果を狙っている。株主優待基本的な性質は同じで、株主に、自社の顧客になるよう促しているのである。配当金として現金を配ると、その現金は他社サービスに対して消費されてしまうかもしれないが、株主優待として配れば、そのようなことはなく、運がよければ株主が自身の財布からお金を追加で出してくれるかもしれない。そのような期待を込めて、株主優待が選ばれる。

株主にとってのメリット

一方の株主にもメリットはある。まず、当たり前だが配当金に上乗せする形で金銭的価値のあるもの(優待特典)が得られること。企業は宣伝目的で株主優待を実施しているため、株主優待を配るから無配(配当なし)というようなことには通常ない。次に、節税効果がある。なぜかというと配当金は二重課税と言われており、これは、企業の収益に税金がかかり、その税引後の収益を株主に分配(配当)する際にもインカムゲイン税がかかるためである。株主優待にはこれがない。株主が株主優待を受け取る時、通常は配当所得ではなく雑所得という形になる。雑所得は年間で20万円以下であれば藤沢市 女性税理士 松村文子税理士事務所などを読む限り、実質的には税金のことは気にしなくて良いと言える*1。また、株主優待はあるタイミング(権利確定日)に株を持っている人に配られる。そのタイミングは企業ごとに決まっているため、株主優待が人気な企業の株価は、そのタイミング前後で上下しやすい。というような読みやすさがあることも株主としてはメリットだと私は思う。

株主優待制度の上手な使い方

株主優待の裏技情報が分かりやすい。ざっくりまとめると、

  • 最小単元を保有する方が、利回り率は高い。複数名義で運用すると良い。
  • 複数名義で運用する際は、証券会社のキャンペーンを利用すると良い。
  • ただしざっとキャンペーンを眺めた限り、原資金が相応に必要。
  • 権利確定日前は株価が高くなるので、事前に最小単元+αを買い、権利確定日直前に+α分を売れば、売却益も得られて株主優待も受け取れる。
  • 空売りと併用すれば、権利確定日後の株価下落による売却損が発生しにくい。(手数料は必要だが)

考えた挙句、私は株主優待を諦めた

株主優待制度には、上記のようなメリットもあるし、うまい使い方もある。その上で、勝手な個人的見解を述べると、株主優待はその企業を純粋に好きな人が利用した方が良いと思われる。ラクに利益を出せる制度だとは思わない方が良い。その理由を以下箇条書きしておく。

  • 得られる利益は、株価のたかが数%。
  • 投資であることに変わりはないため、元本割れリスクがある。
  • 金券ショップに行った方が手軽で早く、ノーリスク。ジャンクフード系ならいっぱいある。
  • 電気屋の割引券よりも、価格.comの最安値で買い物をした方が得。
  • 二重課税回避は自社株買いが最良。株主優待はあくまで宣伝・販促。

よって、株主優待を狙って株式投資を始めるのは愚かである、というのが私の結論。こう言ってしまうと身も蓋もないが。ちなみに株主優待制度が流行っているのは日本だけらしい。グローバルスタンダードが正しいとは全く思わないが、株主優待は必ずしも合理的ではないことの裏付けと思って良いだろう。

*1:20万円を超える場合は確定申告しなければ脱税となるので注意