株について1から勉強するブログ

理系職サラリーマンの独学経路の記録。先生は本(だいたい図書館)とネット。

株価が動くタイミング

株価動向を見てみる

 最近アナリスト・レポートを読んでいるのですが、アナリスト・レポートって株価に影響するのか?というのが気になりました。アナリスト・レポートには、当然、アナリストなりの「評価」が書かれています。良い評価もあれば悪い評価もあるわけです。そして多くの投資家はきっとこれらのレポートをよく見ているハズです。と考えると、影響しないハズは無いのですが、実際のところ、どうなのか?考えれば考えるほど、気になります。

 そこで、これをシステマチックに評価する良い方法は無いものかと、しばらく前から考えていました。Yahooファイナンスをスクレイピングして、有報キャッチャーの結果と突き合わせて、なんて考えていたのですが、考えるだけでどんどん日数が経っていきます。そこで、まず1銘柄だけでもいいから見てみよう、ということで、自分の気になる銘柄にターゲットを絞って、生データを目視して考察することにしました。

 今回のターゲットは、日本ファルコムです。前回記事「アナリスト・レポートを読んでみた - 株について1から勉強するブログ」でも少し書きましたが、私はこの会社のゲームが好きなので。(英雄伝説3~5が一番好きで、未だに回想録なるファンブックをたまに読みます)

日本ファルコムの株価チャート

 私は松井証券iOSアプリで観ているのですが、スクリーンショットをそのままドン。
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 グラフ下段が出来高と呼ばれる値で、その日に売買された株の量を表しています。ファルコムの場合、出来高が多い時と少ない時の差がハッキリしているので、出来高が多いタイミングで、きっと何かがあったのだろうと思われます。この出来高を参考にしつつ、株価が大きく動いた日にちをピックアップすると、

といった辺りでしょうか。

ファルコム関係のイベント

IRと東証のアナリスト・レポートから整理すると、以下のとおりです。

株価とイベントの関係

 まず、日にちを見比べると、だいたいドンピシャであることがわかります。イベントと同日に株価が大きく動いていますね。ファルコムの場合は、IRに株価が連動していると考えていいと思います。
次に、株価とイベントの関係ですが、整理すると、以下のような感じです。

  • 2月12日 上方修正   上昇
  • 1月16日 レポート   微上昇(出来高が微増)
  • 12月18日 新作発表   上昇
  • 11月13日 決算発表   下降
  • 9月29日 イベント無し 下降
  • 9月16日 上方修正   上昇

これを見て気づくことは、以下の4点です。

  1. アナリスト・レポートは、僅かながら影響がありそう。
  2. 将来性のある発表時には、株価が上がる。
  3. 決算発表のときに、株価が下がっている。
  4. 9月16日から、株価が大きく動いている。

 まず1番は、分かりやすいと思います。
アナリスト・レポートが発行されれば注目を集めますので、出来高は増えるでしょう。そして会社予想が控えめであり期待できる趣旨のコメントが載っていますので、それに賛同した人が期待して株を買ったと考えれば、1月16日以後の株価上昇の説明もつきます。なので、株価に大きく影響するとは言えませんが、僅かながら、影響は間違いなくありそうです。

 次に2番ですが、これも割と納得しやすいと思います。
そもそも株価が上がるということは、株価が更に上がることを期待した投資家に買われた結果です。長期的に見た株価は、会社業績と正の相関があるはずなので、「会社業績が上を向きそうです」という発表があれば、株価上昇を期待して買う人が増えるのは、自然な流れでしょう。

 ただし3番と4番から分かるように、投資家の期待と会社発表には、タイムラグがありそうです。投資家が株を買えば株価(最新の取引価格)は上がります。当たり前ですが、短期的に見た株価は会社業績とあまり相関はないはずです。株が買われても、ゲームの販売本数は増えませんので。そして市場には投資家はたくさん居ます。会社の発表に対して、どの程度の期待をするかは、投資家それぞれで違います。結果から見た時に、安づかみしている人もいれば高づかみしてしまう人も居るということです。3番と4番の現象は、その辺の株式投資の難しさが、バランス良く現れた結果なのかな、と思います。

株式市場は合理的(効率的)か?

 今のところ、私の考察は以上です。甘々ですね。。。
 ひとつ興味があるのは、上の3番と4番が、たとえばPBRやPERなどの観点から、何らかの合理的判断をされた上での挙動なのかどうか、です。特に同業他社や同規模他業界の指標と比較した結果で現れているのだとしたら、見事だなと思うわけです(そして、なにか勝負する手立てがありそうな気配も感じます)。実際のところは、合理的な判断と非合理的な判断とがぐちゃぐちゃに入り混じった結果に過ぎないのだと思いますが、またこんど、考察してみたいなぁと思います。

今日は、このへんで。