株について1から勉強するブログ

理系職サラリーマンの独学経路の記録。先生は本(だいたい図書館)とネット。

株価が動くタイミング(2)

決算前に、株価はなぜ動く?

前回、日本ファルコムを例として、株価が動くタイミングについて考察しました。

この記事のなかで、気づいた点として、以下の4点を挙げました。

  1. アナリスト・レポートは、僅かながら影響がありそう。
  2. 将来性のある発表時には、株価が上がる。
  3. 決算発表のときに、株価が下がっている。
  4. 9月16日から、株価が大きく動いている。

このうち1と2は分かりやすい、と述べました。もちろん例外は多々ありえますが、一般論としては、直感的に納得できると思います。
一方、3と4については前回は深掘りせず、「そういうこともあるよね」という感じで流しました。汎用的な法則を論じるには無理があると感じたからですが、せっかくなので、決算発表前後の株価動向について、考えてみます。

株を売買する動機

まず、株を売買する動機を考えてみたいと思います。みなさんが株を買うとしたら、どういう理由で買いますか?

  • 将来的に値上がりして、高値で売れそうだから。(株価上昇予想)
  • 株主優待や配当金がほしいから。(個人的欲求)

では逆に、買った株を売るとすれば、それはなぜでしょうか?

  • これ以上は、値上がりしなさそうだから。または、値下がりそうだから。(株価下落予想)
  • 損益(利益または損失)を確定したいから。(株価下落予想)
  • 現金化したいから。(個人的都合)
  • もう、株式投資に懲りた。(個人的都合)

要するに、将来の株価変動を予想しての先回り行動か、個人的都合か、どちらかしかありません。
ちなみに、信用取引空売り)のことは、無視しています。

そもそも、株価とは?

つぎに、株価について、キホンを整理しておきます。知っている人からすれば当たり前の話ですが、私自身、ちゃんと知ったのは最近でしたので、、、

株価という言葉は非常に馴染みのある言葉だと思いますが、みなさん、その株価が実際に決まる仕組みをご存知でしょうか?

株価とは、直近の売買実績価格を指しています。直近の、売れたor買えた価格であって、売れるor買える価格ではないことが重要です。つまり株価は過去の情報です。次の売買がいくらで決まるかは、わかりません。しかし、次の売買がいくらで決まるかを予測する方法はあります。それは「板情報」を確認することです。
そもそも、株式市場で株を売買するときには、価格を指定して注文する指値注文か、価格をお任せして(相手の指値の中から最も安い/高いものを自動的に選んで)注文する成行注文かを選んで注文します。このうち、指値注文については、市場参加者に向けて公開されており、「いくらで何株が売りに出されている」という情報を見ることができます。これを「板情報」と呼びます。たいてい、売りと買いの指値注文が常に拮抗していますので、その注文株数を確認すれば、いくらで売買可能か、予測はつきます。

その他、約定の仕組みについては、以下のページが分かりやすかったです。

投資家の思惑と株価の動向

さて、そろそろ本題に戻ろうと思います。
株の売買動機と株価の決まり方からすると、株価が動くメカニズムは、以下のように考えられます。

  • 投資家が「株価上昇」を期待する → 売り注文に応じて株を買う → 株価が高値更新される
  • 投資家が「株価下落」を予想する → 買い注文に応じて株を売る → 株価が安値更新される

つまり、株価と企業の業績とは、全く因果関係はありません。株価変動の直接要因は、株の売買です。その売買の動機は冒頭述べたとおり、株価変動の予想と、投資家の都合です。というか、冒頭で述べた「個人的都合」は機関投資家にとっては動機足り得ないと思われますので、株価変動の予想のみで決まると考えて良いと思います。

要するに、他の人より先に安く買って、他の人が欲しがっているタイミングで高く売るということです。これを、大小様々な規模の投資家が、それぞれ知恵を絞って、やりあっているのが株式市場なわけです。



・・と、ここまで書いてなんですが、長くなりそうなので、いったん切ります。笑